グランド・サークル旅行記−2002年2月 Part II

5日目:レイク・パウエル、レインボー・ブリッジ、ツアー

この素敵なホテルで一泊して、翌日は、ボート・ツアーで、レインボー・ブリッジを観光した。このツアーは夏には、午前・午後の半日ツアーもあるそうだが、冬は11時から5時間というのんびりしたもので、レインボーブリッジには、このツアーで無ければ行けないため、丸1日つぶれてしまう。たった一箇所と思うと、旅程に余裕のない方にはお勧めできないが、レイク・パウエルは、非常に綺麗で、楽しいツアーだった。
約1時間半ほど、湖を登っていくと、レインボー・ブリッジのある渓谷にたどり着く。この渓谷は、非常に細く、両岸が切り立って、まるでくねくねした廊下を進むように、船が進む。入り江の終点にたどり着くと、船からは、右の写真のように、レインボー・ブリッジが半分だけが見える。ここで、船を下りて少し歩くと、北米で一番大きい自然のアーチとされるレインボー・ブリッジの全容が眺められる。私たちのツアーは、偶然、地元のカメラマンが同行していて、レインボー・ブリッジのそばにある恐竜の足跡の化石を見せてくれた(何もサインがないので、教えてもらわなければ、わからないところだった)。レインボー・ブリッジの大きさは写真ではわかりにくいが、非常に大きかったことは確かだ。ただし、これはインディアンにとって神聖なものとされるため、下をくぐることが禁止されていて、真下まで行くことはできなかった。
このツアーも、人数が少なく、全部で10数人だったため、アット・ホームな雰囲気で、帰路は、湖の両岸にそそりたつ崖に、ゴールデン・イーグルを見つけると、それをよく見るために、寄り道をしたりして、のんびり過ごした。天気もよく、快適な水の上の一日だった。
レインボー・ブリッジの後は、一路、暗くなりつつある道を、ブライス・キャニオンへ向かい、キャニオン入り口にある、Ruby's Inn に泊まった。このモーテルは、非常によく設備が整っていて、大きな室内プールもあり、キャニオンから数分なのでとても良かった。やはりお勧め。
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6日目:ブライス・キャニオン、ザイオン

自然を楽しむという意味では、最終日の6日目は、朝早く起きて、早速、ブライス・キャニオンを回った。最初のビューポイントである、ブライス・ポイントから、谷を見渡して、うわーっと感激。この6日間、さまざまな景色を見てきたが、この谷の繊細な景色は、またひと味異なって、非常に面白い。写真でも、実物を山の上から見ても、細く小さく見える石の柱を、hobo (だった?かな?)と呼ぶが、これは、もちろん実際には大きくて、それが、数知れずひしめき合い、不思議な景観を作っている。少しだけでも下に下りたかったが、坂道が凍り付いていて危なくて降りられず、ちょっと心残り。ここも、空いているので、全てのビューポイントから谷を眺めて、また、公園の一番、奥までドライブできた。下の写真は、Hobo とそのアップ。
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ブライス・キャニオンを堪能して、とうとう最後の目的地、ザイオンに向かった。コース的に、東側の山側から公園に入ったが、公園に入った瞬間から、巨大な岩と、切り立った崖に圧倒された。ブライス・キャニオンが、とても繊細な景観であるのに対して、ザイオンは、雄大で豪快、このような表現は、本来、あまり好きではないのだが、女性的、男性的という「古い」形容詞がぴったりの感じがする。しかし、ザイオンは、カメラで取るのが難しい。下の写真は、渓谷の公園の同じ場所で、3方向を撮ったものだが、まわりをぐるっと巨大な岩に囲まれている様子を伝えるのは、ちょっと厳しい。
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この3枚も、ザイオンらしい巨岩群を撮ったもの。

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この後、ラスベガスに一路戻ったが、その途中の高速道路は、標高が2000mを超えるザイオンから下っていくので、すごい迫力で景色が良かった。ラスベガスは、サーカス・サーカス(http://www.circuscircus.com/)というホテルが、併設の遊園地があり、カジノでも無料のサーカスを見ることができて、お勧め。何よりも、安い(平日29ドル!)。ただし、チェックインやビュッフェなど、週末はそれなりに混みあう。それにしても、大自然を堪能した後の、喧騒のラスベガスは落差が大きかった。有名なホテル群など、一見の価値はあったけど・・・


前半に戻るのは、こちらです。