●ナーサリスクール、プレスクール、デイケアのこと
(HMJ mailing list に2000年2月18日に投稿したものを一部改変)

特に詳しいわけではないのですが、経験した範囲です。

1.ナーサリスクール、プレスクール、デイケア、それぞれの定義と違い

名前と実体が一致しているかどうかは、実際に行ってみないと全くわかりません。ただ一応定義としては、プレスクールは、キンダー(小学校併設の小学校0年生的な幼稚園)より少し低い年齢から始める幼稚園です。一応スクールというように、カリキュラムがあって教育の真似事をしてくれるようです。年齢は3歳(正確には2.9歳で、それ以下は別の免許が必要)以上が多いですが、0歳からのところもあるし、時間も午前中だけからフルデイまで、施設により様々です。ナーサーリやデイケアは、日本で言えば保育園でしょうか。ただ保育園でもいろいろあるようで、そこの方針を聞かないとわかりません。デイケアのうち、個人が自分の家でやっているものをホームプロバイダーと呼んでいます。1人あたり6人まで(うち乳児は1人)面倒をみてもよいようです。また、他の言葉としてcoop (生協のコープ)というのがあり、これは、互助会みたいなもので、保育園なのですが、先生以外に親が、ボランティアとして、週に1日程度、子供たちの面倒を持ち回りで見るものです。メリットとしては、その分保育料が安くなることでしょう。これらの情報は、Belmont の場合は、Town hall で認可を受けている全ての施設(個人のホームプロバイダーなども含む)の一覧をもらえました(その場で、頼んでコピーしてもらう感じでしたが・・・)一覧には、ライセンスを受けている教師とヘルパーの人数と、子供の年齢と最大許可人数などが書いてあります。2.9歳未満と2.9歳以上で基準(子供の人数対教師の数の比率)が異なるようです。何でもそうですが、施設間の格差が大きいし(値段も2−3倍の開きがあります)、子供との相性もあるので、何カ所か回って(電話すればすぐパンフレットを送ってくれます)決めた方がいいです。また、冬の時期は、人気のある所は多分、全部満員で、すぐには入れないところも多いはずです。それもその施設の良さの参考にして下さい。その場合よさそうなところは、9月から入る予約をして、当面は空きのある所に週に何回か通って、英語に慣れさせるというのがいいのでは?

2.子供を預けるのに必要なもの

日本の母子手帳の英訳があれば、だいたい足りますが、予防接種記録については英訳して、年月日がわかる証明があるのがベストです。特にツ反が最初陰性で、BCG後に陽転したというちゃんとした記録がないと、TBを疑われてしまうので、注意が必要です。またそれに加えて、3ヶ月以内程度の日付の英語の健康診断書も持って来れれば、すぐに入園できます。ぼくの場合は、予防接種歴と、出生時に異常がなかったこと、現在、特に健康に異常がないことを書いた紙をワープロで作ってきてサインして提出しました。でないと、先にこちらの小児科を受診しないと入園できないと言われる可能性もあります。なお予防接種については、日本より種類が多く(HBV,Hemophilus,MMRなどが必須で、その他も回数が多い)、確実に追加が必要ですが、多分こちらの方が安いし手軽なのでこちらでやったらいいと思います。こちらでは1日に何種類でも注射してくれます。日本の小児科医には・・・私もそうでしたが・・・1回の来院で右のおしりと左のおしりと、右肩と3カ所注射して、ポリオを飲ませるという感覚はありません。こちらの小児科受診の費用は自費でも1回100ドルくらいで、予防接種そのものは、無料です。(医療機関によって変わる可能性はあります)それと、鉛のスクリーニング検査も必要です(これは45ドルでした)


●ベルモントの小学校について
(2000年2月18日にHMJ mailing list に投稿したものを一部改変)

ベルモントには小学校が4つあり、ブルックラインとは異なり、住んでいる住所で通う学校が決まるので、小学校によって状況が変わります。こちらでは、このようにタウン単位でかなり基本的なことも変わるのですが、ベルモントでは、小学校が4年までで5年からは中学校に入ります。またまだ実験段階ということですが人数を減らす方向に変えていて、うちの息子の3年生のクラスは13人です。ESLは週に3回から5回やってもらえますが、昨年まで日本人の先生が一人いて、4つの小学校を巡回して週に3回は来てくれていたので大変よかったのですが、その方がやめてしまい、今はアメリカ人の先生がESLをやっています。日本人の数ですが、多分うちの小学校はベルモントで一番少ないと思いますが、全体で5人です。ということで、最初はちょっと厳しいかもしれませんが、校長先生が非常に親切で、いろいろ気を使ってくれますし、環境もよくて、うちはとても満足しています。あと、現地の小学校以外に土曜日の午前中のみ、日本語の補習校があります。上述のようにベルモントだと日本人の友達と会う機会が少ないので、うちの子供は大変楽しみにして通っています。
なお、ベルモントの教育については、下記のページを参照のこと。
http://www.belmont.k12.ma.us/


●ベルモントの教育について。
(1999年4月にHMJ mailing list に投稿したものを一部改変)

(ベルモントに来て、まだ2ヶ月の時の情報です。)
まず、現状ですが、上の子は、現地校(8時半ー2時40分)とその小学校内にあるExtendeddayprogram(日本でいう育成室)に通っています。これは教室から直接行きますし、校外にある所でもスクールバスで送迎してくれるので安心でいいのですが、5時45分までです。ご指摘のように、こちらは必ず送迎が必要で、夫婦どちらかがこの時間には帰っています。ところが、この育成室が空きがない曜日があり、うちの場合は、下の子を預けているホームプロバイダー(日本で言う保育ママさん)さんに残りの週1日お願いしています。(最初は週に2日しか空きが無く途方にくれましたが、すぐに運良くもう2日空きました)実は下の子も、近くの保育園を片っ端から電話しても、週に5日空いているところがなかったので(こちらは、どうも月・金は週末の一部らしく、火・水・木だけ働く人が多いのか、どこでも週のまんなかが混んでいる)月・火・金の3日だけ、保育園(朝7時か夕方6時)に入れて、残りをそのプロバイダーさんに預けています。ということで、もし8月にいらっしゃるなら、早めに育成室のみ申し込みをするか、育成室の空きのある小学校を選ぶか、少し工夫が必要です。なお、現地校は無料ですが、育成室は朝(7時ー8時半)と夕(2時40分ー5時45分)の2部、全部預けると300ドルくらい?かかります。また土曜の午前中は日本語学校に行っています。ここからだと車で15分くらいかかります。その他の選択肢としては、私立の小学校もあるようですが、郊外の街ではどこも公立が優れているので公立でいいと思います。

さて、実はわれわれも、最初ブルックラインしか考えていなかったのですが、このメーリングリスト(HMJ)で知り合った方から、ベルモントも良いと教えてもらい、通勤が便利だったのでこちらにしました。ベルモントは、小学校が4つあり、ブルックラインとは異なり、住所で学校が決まります。うちはその中ではもっとも日本人の少ない学区で、学校全部で7−8人(学年1−2人)です。日本人の多いところ(ベルモントの中でもケンブリッジ寄り)では、各クラスに2−3人のところもあるようです。ただ、校長先生が入学時にクラスを決めるのですが、少し前から来ていて慣れている日本人の子がいるところに割り振ってくれますし、ESLもそれなりにあり、子供は初日から「楽しかった」と言って帰ってきました。ESLは、HMJのホームページにも情報がありましたが、ベルモントには日本人先生が1人いて、4つの小学校をくるくる回って、週に3回、ESLをしてくれます。うちの小学校の場合は、人数が少ないので、1対1か、2の、ほとんど家庭教師状態です。また、これは偶然なのでしょうが、アメリカ人の先生で日本に3年留学していたという先生がいて、彼女は他のクラスの担任ですが、どうしても困れば相談できるようです。いずれにせよ、1クラスに17人しかいないですし、担任の先生も、これまで日本人の子をたくさん教えた経験があるようで、英語の授業中には、うちの子用に別の簡単なプリントを用意してくれたり、とても親切にしてくれて、来る前に持っていた不安とは裏腹に、今は大変安心して子供を学校に出しています。あと、学年ですが、これも町単位で異なるので、注意が必要です。ベルモントは9月1日の誕生日までが日本でいう早生まれにあたり、うちは8月生まれで日本では2年生でもこちらでは繰り上がってしまい3年生だったのですが、校長先生にお願いして2年に入れてもらいました。そのあたりのフレキシビリティは多分あると思います。来る前にアメリカと日本を比較すると算数などは日本の方が進んでいると聞いてきましたが、実際には、ほぼ同じレベルだし(先日のオフ会で、他の町の人からも、そういう話を聞きました)、2年に入れてよかったと思っています。

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